御木本メソッド
寒くなり、冬至も過ぎクリスマスも過ぎ、あっという間に今年も終わりですね。
おかげさまで、今年も無事に年内のレッスンを終了する事ができました。
ありがとうございました!
ところで最近、手のフォームにお悩みの方などに御木本メソッドをご紹介しています。
というのも、私が高校生の頃に先生から勧められたトレーニングボードの事を、ふと思い出したのです。
当時少しだけやって、ずっと行方不明になっていたのですが…復活。
使い方は、本も出ていますが、YouTube動画の方がわかりやすいと思います。
御木本メソッド考案者の御木本澄子さんは、あのミキモト真珠の社長夫人であり、偉大なピアノの先生でした。
2年前に95歳でお亡くなりになりましたが、このメソッドは弟子たちが引き継いで伝授しています。
ピアノを弾く時の手の使い方についてものすごく研究されたようで、このボードもよくできていますが、これ以前の準備運動もとてもよく考えられていると思います。
ボードの使い方はこちら。
今思えば、高校生の頃からこのボードで手の拡大ストレッチだけでも真面目にやれば良かったなぁと思いますが…。
今からでも、まだ広がるようになるかな?
自分が続かなかったものを他人に勧めるのもどうかと思うのですが、どうしても関節が凹むなどの手の癖に悩む方には、救世主になるかもしれません。
あの藤田真央さんも使っているとの事。
私は見逃しましたが、数年前にテレビ番組「題名のない音楽会」で紹介していたそうです。効きそうですね!
もしボードを使う方は、手があたたかい状態で、くれぐれもやり過ぎないように気をつけてくださいね。
ピアノを弾く時に、指先の関節や指の付け根が凹む癖があると、響きの良い音が出せません。
特に小指は、一番大事なメロディやベース担当で大活躍する指ながら、1番弱い…。
初心者の頃はまだテンポもゆっくりで右手の単音でのメロディと左手伴奏にしっかり分かれている曲が多くてあまり問題になりませんが、
上達するにつれて曲が難しくなり、同時に弾く音が増えてどんどん動きが複雑になってきます。
たくさんの音を同時に弾く中で、目立たせる音とそうでない音を弾き分けたり、リズムが崩れないようにバランスをとる力も必要になります。
親指や小指が常に上がっていたり、不必要に伸びていたり、指の付け根が凹んでいたり、鍵盤を押す前から既にコントロールできていない状態の手でそういう細かい作業をするのは、かなり難しい。
特に動きが速くなると、痛める可能性もあります。
とはいえ、誰も好んでフォームを崩しているわけではなく、頭ではわかってるけどどうしてもそうなってしまう!と悩んでいるのですよね。
そんな様々な症状を改善するために、御木本先生が研究に研究を重ねて考案してくれた様々な指の訓練法。
準備運動だけでも、やってみる価値はあると思います。
続かなかった私が言うのも、本当になんなんですが。。
高校生の頃、一度だけ御木本先生のレッスンを受けた事があるはずなのですが、本当に残念ながらその内容の記憶が全くないのです。
覚えているのは、先生のご自宅が、それまでに見た事のない素敵な豪邸で、さすがミキモト真珠!と思った事だけ…。
思い出したい記憶の引き出しを、いつでも開けられる能力が欲しいです。。
とにかく、まずは基本の手の形をマスターして、自分の指を思い通りにコントロールできるようになると、演奏のクォリティがかなり上がると思います。
演奏中は脳内が忙しくてフォームの事を気にするゆとりが無いと思うので、
お風呂入っている時とか日常の隙間時間に、2〜5の指でこの動きだけでもやると良さそうな気がします。
長くなりましたが、真面目なピアノネタで今年を締めてみました。
やるかやらないかは、あなた次第…!
さて、来年は1月7日日曜日からレッスン開始します。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、体調に気をつけて、良いお年をお迎えください!
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